日高さんは、ほぼ予定通りに会場入りし、リハーサルに向かいました。
開場時刻迄、ずーっと弾かれていました。
外は、暑い陽射しのなか、いらっしゃったからでしょうか。
日高さんは、時折、白湯を飲みながら鍵盤に向かっていました。
開演となり、日高さんは赤いドレスで登場。
とてもGROTRIANの似合います!
プログラム
モーツァルト:ピアノソナタ K331から第一楽章(バリエーション)
ラモー:ガヴォットと6つのドゥーブル
ベートーヴェン:ピアノソナタ 12番(全4楽章)
ラフマニノフ:幻想的小品集より抜粋
ベートーヴェン:エロイカ変奏曲
本番、一曲目は、モーツァルトのソナタ11番。
一曲目から、洗練された音色を感じました。
粒が揃い、メロディが際立って聴こえてきました。
そして、ラモーのガヴォットと6つのドゥーブル。
メロディの変奏がどんどん繰り広げられ、心に沁みてきました。
前半最後の曲はベートーヴェンのソナタ12番でした。
ある英雄の死を悼んで作曲されたと言われているそうです。
その英雄とはナポレオンだったのではといわれているそう。
15分の休憩を挟み、
後半は、先ずラフマニノフの幻想的小品集作品3より、プルチネルラとメロディでした。
ラフマニノフらしく手指が忙しく鍵盤の上を、弾けていました。
プルチネルラは、大変にぎやかで忙しい曲。途中には美しいアルペジオが流れる程に。
メロディは美しく華やか。
どちらもロマンチックな曲でした。
そして、最後は、ベートーヴェンのエロイカ変奏曲です。
音が形を少しずつ変えて、どんどん湧き上がってきました。
それは、説得力があり、勢いのある音は最後迄。
日高さんは時折歌いながら弾いていました。
今回の音色、音はいつも以上に音の粒が揃い、果たして人がこんなに綺麗に粒が揃って弾けるのだろうか?と思った程。人が弾いているのだけど、綿密に音が揃っていて機械のよう。しかし、その音一つ一つに感情が入っており、日高さんの演奏技術は格別でありました。
演奏後、お客様から、ナイス!の声が挙がりました。
このシリーズでは、演奏後に日高さんのトークがあるのが特徴で、15時45分頃からトークに入りました。
今日のように変奏曲ばかりが弾かれるプログラムは珍しいのでは?と言われて、なぜ、プログラムにこれらの曲を選んだのかと言うお話がありました。
トークの最後は、シューマン=リストの献呈を弾いて、終演となりました。
お客様の声
.本当に 凄い演奏でした。まさに変幻自在。ショパンの様な心地よいものとは全く異なり 技術と練習と集中力が成せる演奏だったと思います。
素晴らしい演奏を聴くことができて、最初のモーツァルトだけで既に、ああー聴けてよかった〜って思いました。
表情豊かな演奏でとても惹かれました。
エロイカ、感激しました。
日髙さんのピアノはパワフルで元気になりますね!
こちらで今迄、いろいろな人の演奏を聴いたけど、今日のが一番だった!
良い響きのピアノを素敵な空間で実際に聴けて、ありがとうございます。
帰り際は変奏曲と献呈が頭の中で駆け巡っていました。
日高さん椅子痛かったですね、お怪我ありませんように、アフタートークも素敵でした。
日高さんのダイナミックでテクニカルな演奏に圧倒されました
今後のコンサート
日高さんは終演後、
「GROTRIANもまた流石でした。本当に音の粒と香りが美しかったです」とおっしゃっていました。
調律師さんにコンサートの無事開催のご報告とお礼のメールをしましたところ、「音も艶があり素晴らしい楽器です」とのお言葉を頂きました。
改めて我が家の家にあるピアノだったGROTRIANにこうして役割を与え、輝く場を与えることができてよかったと感じました。
また、それを支え、聴きにいらしてくださる皆様に感謝の気持ちでいっぱいです。
さて、次回の日高さんは、シリーズvol.3!
いよいよシリーズの後半ですが、それぞれ聴いてもお楽しみいただけます。
曲の説明もあり、学びが深まったとのお声もいただいている充実の内容。
季節は夏、7月6日。
是非是非お越しくださいませ!
