初めていらした時から、誠実なお人柄が溢れていました。
リハーサルもずーっと引き続け、時には同じ所を繰り返し、原田さんの求める音を引き出していました。
プログラム
バッハ:平均律クラヴィーア曲集 第2巻 第17番
前奏曲とフーガ BWV 886 変イ長調
Bach:Das Wohltemperierte Klavier,Teil Ⅱ,
Prelude und Fuge Nr.17 BWV 886 As-Dur
モーツァルト:ピアノ・ソナタ 第6番「デュルニツ」K.284 ニ長調 第3楽章
Mozart:Sonate für Klavier Nr.6 ‘Dürnitz’ K.284 D-Dur mov.3
シューマン:3つの幻想小曲集 Op.111
Schumann:Drei Fantasiestücke Op.111
スクリャービン:練習曲 Op.42-5 嬰ハ短調
Scriabin:Etude Op.42-5 cis-Moll
ショパン:練習曲 Op.10-2 イ短調
Chopin:Etude Op.10-2 a-Moll
ショパン:ポロネーズ 第7番「幻想」Op.61 変イ長調
Chopin:Polonaise no.7 “Fantaisie” Op.61 As-Dur
メシアン:鳥のカタログ 第1巻 3.イソヒヨドリ
Messiaen:Catalogue d’oiseaux n°3 “Le merle bleu”
ドビュッシー:喜びの島 イ長調
Debussy:L’ Isle joyeuse A-Durå
コンサートは、原田さんのご挨拶から始まりました。
前半は、選曲をドイツものを選曲
後半は、スクリャービン、ショパン、メシアン、トビュシーを。
メシアンの鳥のカタログ、イソヒヨドリでは、鳥がどんな鳴き声をしているか?
お楽しみください
、とのお話がありました。
バッハの曲、静まり返ったなか、始まりました。
静けさの中に音だけが響き、観客の心を鎮めてくれる。
これからコンサートが始まるにふさわしい曲でした。
原田さんは、一曲一曲を、全身全霊、魂を込めて弾かれます。
そして、一曲弾き終わると、パッと力を抜きリセットされ、次の曲に向かう。そんな様子でした。
誠実で感受性豊かな青年。そして、その感じたままを音に表現出来るのが原田怜さん。
終始ただただ素晴らしい演奏。
筆舌に尽くしがたく、言葉で表すことができません。
ぜひこの音色は体感しにお越しいただきたいです。
アンコール
バッハ:羊は安らかに草を食み
まろやかで温かみのある音色が空間いっぱいに広がり、原田さんの演奏で興奮した心を落ち着かせてくれました
終演後に原田さんに感想を伺ったら、とても楽しく弾け、高音が宝石のよう!と表現されていました。また、このピアノはやっぱり特別!と思われたそうです。

お客様の声
お客様からも驚きと感動のお声を多数いただきました。
才能に年齢は関係ないですね!
素敵なピアノの音色、一生忘れません。
GROTRIANを初めて聴きました。低音はヴェルヴェットのよう、高音はキラキラとダイヤモンドの輝きのよう。
普通の大学生のようでしたが、弾き初めたら凄かった!
音のシャワーを浴びた。
高音はキラキラしていて、何回か耳が高い上へ持っていかれそうになった。低い強い音も全然うるさくなかった。音のエネルギー〜言葉では上手く言えないけれど〜を感じた。
原田怜さんのピアナリウム公演、ほんとうに素晴らしかったです。
平均律II巻17番のフーガはどんどん多重構造になりワクワクして泣きました。
シューマンOp.111の2番は讃美歌のようで心洗われ、涙が溢れました。喜びの島は大好きな曲で嬉しかったです。お若いのに、人間の心のひだを表すような丁寧な表現と、どんなフォルテも温かい音で、GROTRIANの音色を最大限に活かしていらっしゃいました。
ぜひ、またピアナリウムでお聴きしたいです♪そして、パリでの研鑽が充実したものとなりますように祈っています。ありがとうございました。
次回
「弾いているうちに引き出してくれる。家にあるピアノとは全然違う。1〜2週間後にパリでの試験なので、大変勉強になりました。」とおっしゃってお帰りになりました。
そして、その試験に合格!
秋から留学されるそうです。
嬉しいことに留学前にも、当館でコンサートをしてくださることになりました!
7月27日です。
その次はいつ日本で聞けるやら…
是非留学前のこのタイミングに、どうぞ皆様お越しください。

