湿度との闘いに勝ったのは日高さんでした。
毎度、この時期は湿気と熱気で鍵盤が重くなります。重くなりゆく鍵盤を物ともせず、本日も素晴らしい演奏を聞かせて下さりました。
プログラム
ヘンデル:組曲HMV434(クラヴサン組曲第2集から)
1.プレリュード
2.ソナタ
3.アリアと変奏
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第21番「ワルトシュタイン」ハ長調作品53
1.Allegro con brio
2.Introduzione. Adagio molto
3.Rondo. Allegretto moderato-Prestissimo
ブラームス:ピアノ・ソナタ第3番 ヘ短調作品5
1.Allegro maestoso
2.Andante espressivo
3.Scherzo. Allegro energico
4.Intermezzo. Andante molto
5.Finale. Allegro moderato ma rubato
万全の状態でこの日を迎えた日高さん。
その勢いと細やかな奏法に圧倒された時間でした。
どの音もしっかり聴こえてくるのに、全体としてとてもよくまとまり、次から次へと流れるような演奏。完成度の高さに終始驚きと惚れ惚れしながら聴き入っておりました。
この完成度の高い演奏をPianarium SAKAMOTOで弾いてくださることがとてもありがたく、日高さんとの出会いに感謝の気持ちでいっぱいです。
アンコール
ヒナステラ アルゼンチン舞曲集 Op.2
「ドイツプログラムだったので、ドイツものやクララ=シューマンに因んだものを。。。とも思ったのですが、全く違うアルゼンチンの曲を弾きます。」
と、この曲を弾いて下さりました。
それまでの雰囲気とガラリと変わり、どことなく優美で憂うような雰囲気の曲にグッと引き込まれました。
”アルゼンチン”と言うとサッカーや陽気なイメージがあったのですが、新たなアルゼンチンを教えていただきました。
お客さまの声
ワルトシュタインのグリッサンドが素晴らしい。
音色がたくさんあって一台のピアノで演奏しているとは思えない。
音の強弱の幅が広くて素晴らしかったです。
日高さんのCDはないのですか?ずっと聴いていたいですね。
ワルトシュタインの2楽章から3楽章へが、哲学的で力強くて、ベートーヴェンの魅力と日高さんの魅力が合わさって、素晴らしい演奏でした。
ブラームスのピアノソナタ3番を女性で弾くのは初めて聴きましたが、素晴らしかったです。こんなに間近で、あの迫力!
こんな素晴らしい方の演奏を目の前で聴けて幸せ。また聴きたい。
プラームスのソナタ3番を初めて聴きましたが圧倒されました!
ピアノのことをとてもよく理解し、想いながら弾いているのが感じられました。
初めてきたのですが、まずピアノの小ささに驚きました。それでいて、フルコンのような音。
優しいタッチでこんなに音が出せるのかと、そしてフォルティッシモでは本当に大迫力でした。
お知らせ〜次回10/15
多くの方が圧倒された、日高さんの演奏を
次回10月15日に
Pianarium SAKAMOTOで聴くことができます!
ベートーヴェン ピアノソナタ第29番「ハンマークラヴィーア」などを弾いて下さります。
是非お楽しみに♪