まずはたくさんのご来場ありがとうございました!
受付がはじまってすぐに満席になりましたが、伊藤順一さんの「ご希望される方みなさまに聞いていただきたい」という強い思いのもと、キャンセル待ちの方々にもお越しいただけることとなりました。
おかげさまでこの時期でも暖房がいらないほどの熱気でいっぱいになりました。
GROTRIANは初めての方も多く、シューマン夫人のクララ・シューマンが愛したと言われるピアノと館長が説明したところ、ホーっとうなづきやため息が聞かれました。
プログラム
シューベルト:即興曲
作品 90-2
作品 90-3
作品 142-3
チャイコフスキー:四季より
1 月 炉端で
2 月 謝肉祭
3 月 ひばりの歌
6 月 舟歌
5 月 五月の夜
フォーレ:ノクターン 第 4 番 作品 36
舟歌 第 3 番 作品 42
ショパン:バラード 第 1 番 作品 23
バラード 第 4 番 作品 52
伊藤さんのピアノは相変わらず音色がキラキラと輝いて、心が洗われる思いで引き込まれました。
小学生のお子さまも3名お越しくださり、皆さま真剣な眼差しで聴いている姿が印象的でした。
会場の雰囲気作りも伊藤さんが曲目に合わせて考えられました。会場の明るさ、エアコンの温度の設定、そして音を変えて、前半後半とで異なる会場の雰囲気でした。
コンサートは、シューベルトで始まり、会場には午後の穏やかな陽射しも入り、優しく心に染み入ってくる曲目ににビッタリでした。その後のチャイコフスキーの四季より5曲弾かれましたが、本来のロシアの広大な自然の四季、景色が浮かぶような、終始美しく、温かく、そして誰もいなくなったキラキラ輝くような音色、曲でした。
後半は、暗い会場で、いとうさんだけにスポットが当たり、フォーレのノクターンでスタート。
その後も、舟歌やショパンバラード。美しく繊細、温かく、深く心に入ってくる音色は、伊藤さんの温かく誠実なお人柄をも一緒に沁み入ってきました。
アンコール
チャイコフスキー:瞑想
ショパン:幻想即興曲
シューベルト=リスト:献呈
会場いっぱいのお客様で、最前列がいつもよりピアノに近い距離だったのですが、フォルテの音も決して耳障りにならず、それでいて表現は最大に発揮され、伊藤さんのお心遣い、計算されたものでした。
時間は押していましたが、アンコールは、3曲も弾いてくださいました。
最後の曲は、シューベルトの献呈。
これには、会場全体が涙腺が緩んでしまいました。
コンサート終了後、伊藤さんとピアノが素晴らしく、またのコンサートを願う声が多く挙がりました。
皆さま、幸せな気分で会場を後にされたに違いありません。
お客様の声
今日の伊藤順一さんのコンサートは素晴らしかった!
プログラムも。シューベルトの歌曲が好きですがピアノ曲もいいですね。それにもまして伊藤さんはやっぱりショパン!バラード1番は映画(戦場のピアニスト)を思い出しながら聞きました。ウクライナの事も。
アンコールも伊藤さんの温かな人柄が伝わって感激!
初めて聞くピアノの音色🎹
心にズーンと響きました。また、伊藤さんの品格ある力強くもあり繊細な演奏に心奪われました。
伊藤さんの真後ろで、サイコーの席だった❗️