どたばた入ってこられたお二人。
昨日の盛岡でのコンサートを終え、東京・Pianarium SAKAMOTOへ駆けつけてくださったお二人ですが、なんと道中新幹線にスーツを忘れてきてしまった?!ようです。
手にはユニクロの紙袋。色々と間に合わせて下さったことに、感謝です。
リハーサルでは一転して、真剣に楽譜に向かい、気になったところを何度も調節されていました。
プログラム
シューマン:アダージョとアレグロ Op.70
ミャスコフスキー:チェロ・ソナタ 第2番イ短調 Op.81
ラフマニノフ:ヴォカリーズ Op.34-14
ドビュッシー:チェロ・ソナタ
メンデルスゾーン:チェロ・ソナタ 第2番ニ長調 Op.58
チェロとGROTRIANのアンサンブルははじめてでしたが、「あってる!!」というのが素直な感想です。
もちろんお二人の演奏や関係性も音色に表れてのことだとは思います。
開始から佐藤さんの息遣いが深く聞こえ、後半に進むにつれ二人の息遣いがよく聞こえ、息もぴったりあってきているようすが伝わってきました。
印象的だったのは、堀江さんが横を向いて音色に耳を傾けている様子が、チェロとピアノの協和を表しているかのようでした。
お二人の得意とするラフマニノフは、書くまでも無くとても、とても素晴らしかったです。(語彙力が追いつかないのが無念でなりません。)
全体的に華やかで壮大な曲が多かったですが、中でもメンデルスゾーンはリズミカルで、特に華やかで壮大でした。さらにリズミカルに進む曲調に、こちらも一体となっているかのような、瞑想状態のような不思議な感覚になりました。
それほどまでに深く聴かせる、お二人の演奏でした。
アンコール
パガニーニ:ロッシーニの主題による華麗なる変奏曲
ブラームス:メロディーのように Op.105-1
『大阪人なので何か面白いことでも言えたらいいのですが、何も言えないのでアンコールを弾きます』という、堀江さんのトークでスタートしたアンコール。アンコールが一番難しいとお話しをされていましたが、普通はヴァイオリンで弾くような曲をチェロで弾いてくださりました。
パガニーニはテクニックを感じ呆気にとられ、ブラームスはしっとりと落ち着いた雰囲気に、穏やかに演奏会を終えることができました。
ありがとうございました
終演後は、みなさま和やかにお話をされたり、サインをいただいたりしていました。外でお話しするのに、ちょうどいい陽気でした。
みなさまお帰りになって記念撮影などをしながら、堀江さん&佐藤さんと色々なお話しで盛り上がっていました。
佐藤さんが「授業をしないでずっと話をしている生徒がいる」というお話しをされる横で、堀江さんが「っていいながら、演奏が終わってからどれだけ時間が経ってると思っているの」と、さも佐藤さんのせいだと言わんばかりのツッコミに、お二人の仲のよさを感じました。
最後になりましたが、本日もたくさんのお客様と一緒に音楽を共有できたことを嬉しく思います。