【コンサート開催録】2022.07.17 佐藤彦大さん

戻り梅雨の合間、久しぶりに夏の日差し。
佐藤さんの「ベートヴェン4大ソナタ」は演奏されました。

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プログラム

ピアノソナタ第14番嬰ハ短調Op.27-2「月光」
ピアノソナタ第17番ニ短調Op.31-2「テンペスト」
ピアノソナタ第8番ハ短調Op.13「悲愴」
ピアノソナタ第23番へ短調Op.57「熱情」

本日のプログラムは誰もが知る4曲。
ベートーベンの偉大な曲でありながら、なかなか生で聴く機会がない曲でした。それをお客様皆さまにお届けすることができ、とても嬉しいです。

演奏はただただ圧巻。
いつにも増して、きらびやかに伸びる高音。とても優しく軽やかに、陽だまりにいるかのようでした。そして、ひたすらに重く感情の奥底の方にまでアプローチする低音。時には急かされ、時には苦しく、、、ベートーヴェンの生涯を追体験させられるような時間でした。

リハーサル中、佐藤さんは『今回の練習をはじめてから肩こりがひどい』『ベートーヴェンのせいじゃないか』と、笑いながら館長と話していました。
本番、佐藤さんの息遣いと集中力を間近に感じていましたが、終始伝わるものは肩こりも納得の緊迫感でした。

曲が進むにつれ熱気を帯びる会場

アンコール

メヌエット変ホ長調WoO 82

最後は「リラックスしていただいて終わろう」とメヌエットを弾いてくださりました。

穏やかには終わったものの、全体の重量感はシャツが汗だくになるほどだったようです。終演後すぐにお着替えをされていました。学生さんも多く幅広い年代のお客様が多いのが佐藤さんの特徴です。
特に本日はコンサート初心者のお客様にも、コンサート通のお客様にも楽しんでいただけた内容でした。

おまけ

蝉の脱け殻の写真を撮る佐藤さん

お帰りの際に忘れかけた麦わら帽子。
かぶりながら「似合う帽子は麦わら帽子くらいしかない」とおっしゃっていました。きっとそれは、好奇心旺盛の無邪気な雰囲気ゆえなのではないでしょうか。その証拠に、庭に出るなり見つけた「セミの抜け殻」の写真をとる姿は、麦わら帽子がよく似合う夏休みの少年そのものでした。

佐藤さんのtwitterやyoutubeには時々手料理も公開され、その腕前をご存知の方も多いと思います。が、
なんと!Pianarium SAKAMOTOの庭にある植物も食材に見えてしまうようです。花がないガーベラに「おいしそう。」門の近くにあるトケイソウも、蔦の部分が食べられそうだと眺めていらっしゃいました。

美味しそうに見えてしまうガーベラ(の葉っぱ)
トケイソウの蔦。柔らかそうに見えるだけで、めっちゃ硬い。

去り際には遠目にトンボを見つけ、学生さんに本格的な虫取り網をもらったお話もしてくださりました。
エントランスを出てから庭を抜け門に辿りつく、最後の最後までお話が尽きない「彦大ワールド」にほっこり癒されました。
幅広い好奇心と深い探究心が、豊かな演奏にも繋がっているんでしょうね。

また次回お会いできるのが楽しみです。
内容はまだ発表できませんが、また10月に演奏会はありそうなので、皆様もどうぞお楽しみに!

お客様の感想

初めてコンサートに来ました。
素敵な音色に癒されました。素敵なサロンで、非日常な空間で、落ち着けました。
曲は、有名な曲なので聴いてみたいと思い、来ました。
エネルギッシュな曲で、聴けて良かったです。

ピアノの響きに驚きました。
普通の家でこんな響きがするところがあるなんて、信じられないほどです。全身を音に包まれているような感覚で聴きました。

音楽サロンと思ってきたら、本格的な音楽ホールだったので、驚きました。

前回の佐藤さんの演奏を聴いた方が、
「前回よりパワーアップして、今日の方がこちらに響いてきた。」と言われていました。

とても素晴らしいコンサートだったので、また来たいです。

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