【コンサート記録】2021.12.12 大内暢仁さん

このコンサートは初の試み。
会場利用ということで、コンサート開催のお手伝いをさせていただきました。

大内さんは、Pianarium SAKAMOTOがオープンして間もなくご連絡をくださりました。
多くのホールやサロンのピアノを巡るのがお好きなようで、コンサートにも足を運んでくださり、ぜひ見学をしたいとご希望いただきました。

GROTRIANを試弾されると、
「かわいい楽器ですね。一音一音みんな違う音色、しかも、こちらのサロンの響きは都内でも一番かもしれません」と嬉しいお言葉をいただきました。

GROTRIANの音色とPianariumの雰囲気を気に入って下さり、コンサートの開催が決まりました。何回も打ち合わせを重ね、この日を迎えました。

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プログラム

A.ヴィヴァルディ= 大内暢仁編:
 2 本のヴァイオリンのための協奏曲よりアレグロ RV522
A.ヴィヴァルディ :
 2 本のヴァイオリンとチェロのための協奏曲よりアダージョ RV565
J.S バッハ=A.ストラダル:オルガンソナタよりアダージョ BWV528
G. ヘンデル=M. モシュコフスキー編:涙のながれるままに
G. ヘンデル:組曲ト短調よりサラバンドとパッサカリア HWV432
J. パッヘルベル:シャコンヌ P43
D.ブクステフーデ= 大内暢仁編:シャコンヌ BuxWV160
  休憩
W.A モーツァルト:幻想曲ニ短調 K397
F. ショパン :24 の前奏曲より第15 番「雨だれ」 Op.28-15
H. パーセル :グラウンド ハ短調 ZD221
J.N.P ロワイエ:タンブーラン, スキタイ人の行進
J.S バッハ:ゴールドベルク変奏曲よりアリア BWV988
R.シューマン:子供のためのアルバムよりコラール Op.68-4
F. メンデルスゾーン= 大内暢仁編:夜の歌 Op.71-6
R.シュトラウス=M.レーガー編:明日! Op.27-4
G. ロッシーニ:オッフェンバック風小カプリース

お客様より

勉強していた曲もあったり、編曲してある曲もあって、勉強になり、楽しめました。

今日は素敵なコンサートをありがとうございました。

大内さんは素晴らしい音楽家でお若いながらお話しもわかり易く、家庭的な会場ならではの内容でした。とても楽しみました。

今日は、いつものPianariumの雰囲気とは違いましたね。
大内さんは、知らない曲を多く選曲し、長く、脱線ありのトーク。いろいろなスタイルで表現、発信、自由さを見せてくれたように思いました。これは、マニアックというのかしら。
楽しいコンサートでした。

バロック音楽の作曲家というと、バッハやヘンデルはわかりますが、ブクステフーデやロワイエは初めて知りました。また、バッハがブクステフーデを尊敬して、400キロの道のりを歩いて会いに言った話など興味深かったです。

パーセル作曲の「グラウンド」、左手で弾く通奏低音がプログラムノートの解説の通りずっと繰り返され、メロディと装飾音がシンプルだけれど、弾くときっと難しいのだろうと思いました。一度聴いただけで忘れられない曲になりました。

館長より

大内さんはGROTRIANの音色とPianarium SAKAMOTOの雰囲気を気に入って下さり、コンサートの開催が決まりました。何回も打ち合わせをし、この日を迎えました。
数秘術と言うちょっと難しそうな話を分かりやすくレクチャーしながらコンサートは進み、タンバリンも使われながら会場が一つになり、温かな雰囲気のコンサートになり、真冬にピッタリのコンサートになりました。
ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。

東京音楽大学ピアノ科卒業、同大学院科目等履修生修了。
クラヴィコード、チェンバロ、バロックダンスを臼井雅美氏に師事、丸山桂介氏のもとでルネサンス・バロック時代の音楽史を専門的に学ぶ。バロック音楽の精神性を当時の哲学や科学、ゲマトリア(数秘術)など様々な観点から研究し、それらを基に根拠のある古楽をモダンピアノで奏でることをライフワークとしている。主としてブクステフーデの研究に取り組む。
ピアノを佐竹宏子、広瀬宣行、村上隆の各氏に師事。
音楽ユニットResonanCeメンバーとしても活動。

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