【コンサート開催録】2021.5.23 伊藤順一さん オールショパンプログラム

日本ショパンコンクールで優勝され、日本ショパン協会賞を受賞された伊藤順一さん。
PianariumのGROTRIANを「倍音が素晴らしいですね」「フラットが合う音色です」「弾けば弾くほど応えて鳴ってくれるピアノです」と気に入ってくださり、コンサートをしてくださりました。

コンサートでは、伊藤さんは、演奏される前に曲目の解説をされてから弾いてくださりました。

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プログラム

前半

フレデリック・ショパン(1810-1849)

即興曲 第1番 変イ長調 作品29(1837)

    第2番 嬰ヘ長調 作品36(1839)  

    第3番 変ト長調 作品51(1842)

ノクターン(夜想曲)ト長調 作品37-2 (1838-39)

アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ 変ホ長調 作品22(1830,1834)

後半

舟歌 嬰ヘ長調  作品60(1845-46)

4つのマズルカ 作品24(1834-35)

  -1 ト短調

  -2 ハ長調

  -3 変イ長調

  -4 変ロ長調

幻想曲 ヘ短調 作品49(1840-41)

プログラムが終わると、
・当サロン:ピアナリウムとの出会いについて、
・コロナ禍で演奏会が無くなったこと
・CDを自主制作(タイトルは「僕のショパン」)されたこと
・昨年から延期になっていたショパン国際ピアノコンクールに、最初で最後の挑戦をするために、予備予選に出場されること!
などをお話しくださりました。

アンコール

なんと、お客様の大きな拍手に応えて、アンコールを4曲も演奏してくださりました。

マズルカ 作品17-4

ノクターン 作品9-2

幻想即興曲 作品66

ワルツ 第5番 作品42

伊藤さんの、ショパンへの愛を込めて弾いてくださる音楽は、
聴くものの慰めとなり、癒しとなり、心の栄養になります。ほんとうに素晴らしい時間をありがとうございました。

そして、伊藤さんも、

温かな雰囲気のサロンと、
ピアニストにとって忘れられない感覚や音色のピアノと共に、
皆さまの前で演奏させていただけましたこと、感謝いたします。

とおっしゃっていただきました。

お客様にはコロナ感染防止対策(入館時の手指消毒や、館内でのマスクの常用)に徹底してご協力いただき、感謝でいっぱいです。ありがとうございました。

また、ピアナリウムの設計(sho kurokawa architects)、内装施工(菊地住建)、音響アドヴァイス(緒形慎一郎さん 立石従寛さん)、そしてGROTRIANの調律(津田克己さん)など、携わってくださった方々に改めて御礼申し上げます。

ご来場のお客様より

ご来場者に「感想を、一番印象に残った曲だけでも構いません。」とお尋ねすると、たくさんの方がお答えくださりました。
感想をお寄せいただきありがとうございます。

素晴らしい!最初の一音から音色が違っていた。

動画配信を聴くだけでよいと思ったけれど、生で聴くと想像していたのと違って素晴らしかった。

マズルカが良かったです。
マズルカって本当に難しいというか、自然に弾きこなすピアニストがなかなかいないと思っているのですが、伊藤さんの演奏は違和感なく素朴な美しさを感じます。
あと、伊藤さんがGROTRIANをすごく気に入られたのがよくわかります。伊藤さんの繊細なタッチや弾き方に見事に応えるピアノでしたね。きっと伊藤さんが思っている以上、もしくはそれ以外の音色も出せたぐらいではないかと思いました。
もっと色々な音色や表現を発見してくださりそうで、また弾いて頂きたいですね♪

伊藤さんのショパンは即興曲も良かったけれど、
何か1つといえばマズルカかな。
ポーランドに行った事はないけれど、
伊藤さんのマズルカはテンポやアクセントにとても雰囲気があって、イマジネーションを掻き立てられました。
わかりやすくご説明されていた2拍目のアクセントなども、実際は伊藤さんの中で既に血肉化されていて凄く自然なグルーヴが心地良かったです!

伊藤さんの左手が踊ってたなぁ!✨手元の見える贅沢な席で鑑賞させていただきありがたい限りでした!
たくさんのアンコールも嬉しかった、特にアンコールのワルツも素晴らしかったなぁ👍✨

そして今回もGROTRIANピアノは美しく鳴ってましたね〜💕
また楽しみにしております❣️😊🙏

一番気に入った曲は「アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ」です。

「舟歌」が良かったです。
目の前に情景が広がる感じで、とてもきれいでした。自分の周りが音で包まれて幸せな時間でした。

伊藤さんの演奏を初めて聴きました。
音色がとにかく格別だと聞いていたが、実際に聴いてわかった。すごい。ピアナリウムのGROTRIANだからあのような音色なのか、今度は違うピアノで伊藤さんの演奏を聴いてみたい。
気に入った曲は「即興曲 第1番!」また、ノクターンでは、
途中3手で弾いているのではないかと思うほどの箇所があった。
曲目の解説を話してから演奏するのも、ただ演奏を聴くよりわかりやすく、ありがたかった。

一番印象に残った曲は「幻想曲」です。
多くのピアニストが弾くショパンの中でも壮大な「幻想曲」の、
こんなにも心を揺さぶられる演奏を聴いたのは初めてかもしれません。

バラードのように自由で、劇的なショパンの人生を振り返るかのような音楽でした。
そして、コーダの部分と最後の2つの決然とした和声は、伊藤さんのピアノに向き合う姿勢(決意?)にも重なりました。
伊藤さんの右手が軽やかにパッセージを弾いているとき、いくら目を凝らして見ても鍵盤が下がっておらず(鍵盤を弾いて下に下がると音が出るのだが)、手のひらで鍵盤を左右に撫でているようにしか見えませんでした。その絶妙な指先のタッチ加減が独特な音色を奏でるのかもしれないと思いました。

どのお客様も、
伊藤順一さんの甘くキラキラした音色と、優しいお人柄に魅了されたひとときとなったことと思います。
たくさんの感想をいただき、ありがとうございました。

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