本番2日前にリハーサルにお越しになりました。
お天気もスッキリしない日でもあり、本番の日のお天気も気になる陽気でしたが、
ホールは、弱い冷房をつけ、快適な演奏空間でした。
奏でる音は、流れるように弾かれ、
時には一つ一つを繰り返し確認されながら演奏されていました。
2時間程、ご滞在されていましたが、野上さんが奏でる音は、どの音もクリアで美しい!
リハーサルを聴いているだけで、4月と同じ感動が湧き上がる程。
プログラム
フォーレ(M.ボニス編):月の光 作品46-2
フォーレ:3つの無言歌より 第3 番 変イ長調
ショパン:2つのノクターン
第7 番 嬰ハ短調 作品27-1
第8 番 変ニ長調 作品27-2
ドビュッシー:版画
1. 塔
2.グラナダの夕べ
3. 雨の庭
ムソルグスキー:展覧会の絵
プロムナード
1.グノーム (こびと)
プロムナード
2. 古城
プロムナード
3. テュイルリー ( 遊びのあとの子供たちの喧嘩)
4.ブイドロ
プロムナード
5. 卵の殻をつけたひなどりの踊り
6. サミュエル・ゴールデンベルクとシュミュイレ
プロムナード
7.リモージュの市場
8.カタコンブ (ローマの墓)
死者と共に死者の言葉をもって
9. 鶏の足の上の小屋 ( バーバ・ヤガー)
10. キエフの大門
当日は、フォーレの曲からはじまりました。
フォーレ演奏後にご挨拶がありました。
今回のプログラムは秋を意識した曲を選曲。
前半は、フランスで活躍した作曲家フォーレ、ショパン、ドビュッシー。
時代は、後半の 展覧会の絵 の作曲家ムソルグスキーと同時代の作曲家達。
今年は、フォーレ没後100周年ということで、ぜひ演奏したいと選んでくださりました。
フランスの詩人、ヴェルレーヌの詩を曲にしたそうです。
その次のショパンの ノクターン、7番と8番。
野上さんも大好きといわれていました。
しっとりと美しく惚れ惚れと聴き入りました。
前半の最後は、ドビュッシーの版画。
弾かれる前に、曲のタイトルについてお話がありました。
1曲目は、塔
パリ万国博覧会があった時に、ドビュッシーはインドネシアのガムランという楽器に出逢い、興味を持ち、そこから着想を得て作曲された曲で、アジアが舞台ということです。
2曲目は、グラナダの夕べ
スペインのアンダルシアのグラナダが舞台で、ギターやカスタネットなどを感じスペイン風のリズム、雰囲気が現れているそうです。
3曲目は、雨の庭
ドビュッシーの母国であるフランスの庭で、雲行きが怪しくなり雨が降ってくるが、最後は晴れて虹が出るとご説明くださいました。
後半は 展覧会の絵 。
細部まで表現豊かに演奏され、まるで目の前に絵画があるような演奏でした。
野上さんは 当館のGROTRIANを
「繊細な音まで、こちらが出したい音を出してくれるピアノ。
また、繊細な音だけでなく、ダイナミックな音もだしてくれるので、
ドビュッシーも音色の違いを弾き分けることができ、心地よいし、いろいろな曲が弾けそう。」
と、おっしゃってくださいました。
お客様の声
ショパン国際コンクールの動画を見ていて彼女を見つけた。(プログラムでは)ショパンも弾くし、ぜひ聴いてみたいと思いました。ホールの響きがすごくて、スピーカーが置いてあるのかと思うほど。
秋を意識したプログラムだそうで、フォーレの 月の光 は内声が効いていて絵画のようでした。前半はフランスの曲で後半はロシア、タッチを全く変えているのか、フランスの中でも、フォーレとドビュッシーでは響きが異なっていた。
響きがすごくよいのですが、スピーカーを使用しているのですか?(いえ、使っていません。)
ムソルグスキーは圧巻でした!冒頭のフォーレ、野上さんの演奏で、この作曲家が好きになりました。
ドビュッシーを弾く野上さんの演奏には驚きました、美しすぎます。月の光 はよく聴きますが、思わず涙が出ました。ステキでした。
いつも日常の活力になる機会を頂き感謝しております。ありがとうございます。
最後に
次回は未定ですが、
またコンサートをしたい!と言っていただいているので、
ぜひ皆様お楽しみにお待ちください!