《夏のソロコンサート》鐵 百合奈 2024.07.21

index

モーツァルト:ピアノ・ソナタ 第11 番 イ長調 K. 331 (300i)
ラヴェル:「鏡」より第4 曲《道化師の朝の歌》
ラヴェル:「夜のガスパール」より《オンディーヌ》
ショパン:エチュード作品10より第5 番《黒鍵》

リスト:「パガニーニによる大練習曲」より第3 番《ラ・カンパネラ》
リスト:「巡礼の年:ヴェネツィアとナポリ(第2 年補遺)」S.162
1.ゴンドラを漕ぐ女
2.カンツォーネ
3.タランテッラ

百合奈さんのトークから始まったコンサート。
隠れテーマは、異国風プログラムとの説明がありました。

そして、一曲目は、モーツァルトのピアノソナタ11番でしたが、百合奈さんは、学生時代に、古楽器のフォルテピアノを小倉先生に師事、こちらを古楽器を弾くように打楽器風に弾くようにとご指導され、そのように演奏されました。

2曲目は、フランスの作曲家のラヴェルは、ラヴェルの母親がスペインとの国境のバスク出身ということで、ラヴェルの作品にもその影響が反映されていて、道化師の朝の歌は踊りの曲で、その次のオンディーヌは、水の精を表現された曲。

ショパン黒鍵というタイトルは、ショパンの言った「アルペジオは黒鍵のみにした」と言う言葉にもとずいて付けられたタイトルだそう。この部分が百合奈さんには日本的響きを感じるそうです。

15分の休憩後、後半は、リストのカンパネラから始まりました。
GROTRIANを百合奈さんの手にかかり、華やかな鐘が会場に響き渡りました。

プログラム最後は、リストの巡礼の都市。
ヴェネツィアとナポリ(第2年補遺)S.162は、中学2年生の時に初めて弾いた思い出の曲だそうです。

リストが旅先のヴェネツィアとナポリの印象で出来た曲。
ゴンドラを漕ぐ女は、優雅にゴンドラを漕ぐ女性の姿が目に浮かびました。同時に水の輝きも。
カンツォーネは、迫力のある低音がゾクゾク伝わってきました。

タランテッラは南イタリアの民族舞踊。
毒グモ(タランテッラ)に噛まれたら、それを治すために村人達が踊り狂うと治る!という言い伝えの曲。
曲の最初は、毒グモの毒々しい感じが低音から鳴り響き、途中、毒ぐもから解放されたかのような安らぎを覚える旋律になりましたが、超絶技巧、迫力満点でプログラムを終えました。

ショパン:ノクターン20番嬰ハ短調「遺作」

しっとりと。
聴きながら、あの名作・戦場のピアニストを目に浮かべた方もいらっしゃるのでは?
アンコール演奏後、「ナイス!」の声が拍手と共にありました。

ピアノと一つになり心地よさそうに演奏されていました。
今回、連打がたくさんあった印象がありますが、どの音も輝きを放ちながら聴き手の心にも連打で沁み入ってきました。

たくさんの感想のお声をいただきました。

もっと多くの人に鐵さんのピアノを聴いてほしい。

ノクターンの21番を弾いてほしい。

音色がよい。

音が優しくなめらか。

ピアノのコンディションが良かった。

こんな幸せで、今週また頑張れる

3週続けて来られたお客様が、毎回違う音色で面白い。

酷暑のなか、お越しくださり、体調不良の方がでなかったのが何より良かったです。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
index