お客様からの推薦がきっかけで、実現した今回のコンサート。
『Pianarium SAKAMOTOでは
あのピアノ(GROTRIAN)に相応しい
本物のピアニストに弾いて欲しい。
この方はいかがでしょう?』
と、音楽に詳しく、コンサートにも毎日のように通われるお客様から、大崎さんをご紹介頂きました。
『GROTRIANは初めて』と言われていましたが、コンサート前には調律師さんと念入りに理想のタッチや音色を調整して、本番に向かわれました。
プログラム
シューマン=リスト : 献呈
バッハ : フランス組曲第5番 ト長調 BWV816
-アルマンド
-クーラント
- サラバンド
-ガヴォット
-ブーレ
-ルール
-ジーグ
ドビュッシー : ベルガマスク組曲
1. 前奏曲
2. メヌエット
3. 月の光
4. パスピエ
ベートーヴェン : ピアノソナタ第23番ヘ短調 作品57 〈熱情〉
I Allegro assai
II Andante con moto
Ⅲ Allegro ma non troppo – Presto
バッハは、単調で美しいメロディを弾くの難しいのですが、ダンスを踊るように軽やかに美しい旋律を奏で、7つの曲からなる組曲を、時間を忘れて聴きました。
ドビュッシーは、バッハと雰囲気が変わります。
印象派で色彩たっぷりの曲で音色もしっとりハープの音色のように、また時には水彩画の如く、淡くも彩り豊かに
月の光は湖に映った光をイメージしながら。ドビュッシーは日本画も好きだったので日本的な部分もあり。ホールの五線譜をイメージした障子ともぴったりでした。
ベートーヴェンの熱情は、多くの皆さんが、楽しみな曲であったようで、こちらもその一人。可憐な大崎さんがどのように熱情を弾かれるのか興味津々でした。
しかし、フオルテで弾かれしっかり力強くも、美しい姿はそのままでした。
大崎さんは、終始、白く長い腕と身体は自然と揺れ、悦に浸り、美しさ全開でした。
プログラムは、大崎さんの長所を引き出してくれたもとなり、音に包まれた世界は、夢のような至福の時間となりました。
今日のお召し物は、
前半・ドビュッシーの曲の水彩画をイメージしたドレス、
後半・ベートーヴェンの熱情をイメージした赤いドレスで、どちらもとてもよくお似合いでした。
アンコール
ボロディン:ダッタン人の踊り
アンコールまで、そしてアンコールも、内容が濃く充実した時間でした。
本番中、ホールではなく事務所で聴いているスタッフも、
どんどんと音色に引っ張られるような感覚で、あっという間の時間に感じたとのこと。
また次回があるので、とても楽しみです。
お客さまの声
最初小さいピアノだなと思ったのですが、始まったら音が素晴らしかったです!
大崎さんの演奏は何度も聞いていますが、熱情のような激しい曲は初めて聴きました。すごかったです。
流れやタッチが柔らかに感じるのですが、力強い音色で音が際立って聴こえました。
GROTRIANと大崎さんのハーモニーを聴き力強い曲も優しい曲もただただ美しく……
穏やかな曲はハープのように美しく流れる音色で、天女が降りてきたのかと思うほどでした。