Pianarium SAKAMOTO 2周年記念スペシャルコンサートへお越しいただきました皆様、ありがとうございます。
黒川侑さん＆佐藤彦大さん、お二人の素晴らしいハーモニーが響きました。
オープン当初より毎年演奏してくださり、3回目となるデュオ。
阪本家の改築を迷っていた際に出会ったヴァイオリニスト黒川侑さん。
彼と出会ったのは、息遣いまで感じられるほど間近で演奏を聴くことができるサロンでした。その臨場感に感動しながら、黒川さんにサロンをはじめようか迷っていること、完成した際には弾いていただけるかお話ししました。すると、「もちろん！」と快いお返事。
この素晴らしい演奏をたくさんの方々に間近で聴くことができるホールを。ということで、Pianarium SAKAMOTOのオープンを強く決心したできごとでした。
そのあとも折に触れて、「理想のホールとはどういうものか」など聞かせていただきました。
ピアノはやはり兼ねてから大好きだった佐藤彦大さんに黒川さんがお声をかけてくださり、このデュオが実現しました。
プログラム
W.A.モーツァルト: ヴァイオリン・ソナタ 第18番 KV301
F.クライスラー: ウィーン奇想曲
S.ラフマニノフ(クライスラー編): ひなぎく
L.v.ベートーヴェン: ヴァイオリン・ソナタ 第3番 Op.12-3
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K.サーリアホ: トカール
M.ラヴェル: ヴァイオリン・ソナタ
C.サン=サーンス: 序奏とロンド・カプリチオーソ
軽やかに、そして包まれるような優しい音色ではじまりました。
ころころと表現を変えながら心に浸透していく音色。
黒川さんのヴァイオリンの演奏は、ただただ美しくすばらしかったです。
緩急や音色の表現など細かいところまで全てが絶妙で、筆舌に尽くしがたいのですが、センスが光っていました。聴き入っているとあっという間の前半でした。
後半は複雑なメロディをヴァイオリンとピアノが呼応する様子は聴いていて飽きることなく引き込まれました。細かい弓や指の動きはさすがでした。
アンコール
ラフマニノフ：ヴォーカリーズ
ラフマニノフ 生誕150年&没後80年のアニバーサリーイアーということもあり、この曲を選んで弾いてくださりました。
終始太く落ち着いた音色は、最後に相応しく心にずっしりと残りました。
なんと、驚くべきことに、佐藤彦大さんは本日演奏された全てのプログラムは初演だそうです！
教鞭をとられる傍らでこのコンサートの準備もしてくださったことに感謝でいっぱいです。
ご来場のお客様より
一番よかったのはラヴェル。
音が身体に響いてきました。
黒川さんの息使い、呼吸が聞こえてきて、リアルでよかった。
弓の毛が切れていて、途中で切ったのも「おーっ！」と感動しました。とてもリアルでした。
ヴァイオリンやピアノを演奏するということは汗をかくほどの運動量だと実感しました。
最後のサンサーンスと、ヴォカリーズが良かった。
ピアノとヴァイオリンの組み合わせの演奏を初めて聴きましたが、ピアノ伴奏は華やかでよかった。
切れてしまった弓の毛をピッと切っていたのがわかったのも、この距離ならではでした。
ピアノとバイオリンの掛け合いが絶妙で素晴らしかったです。
繊細でダイナミックな音楽が伝わってきました。曲の最後の音が消えていくところも好き！
テクニックが素晴らしい。
近くで聴いても、全然ガリガリしないのでいいですね。
どの曲も自然体でセンスがよく、力が抜けているのにパワフルで、それでいておしゃれで、ヴァイオリンもよく鳴っていました。
ピアナリウムという小宇宙の中に投げ出され、ヴァイオリンとピアノの音を全身で浴びました。不思議な体験でした。
前半のクライスラーのウィーン奇想曲では、ふと、昔のヴァイオリニストのレコードを聴いているような感覚になりました。クライスラー本人が聴いたら、きっと喜ぶに違いありません。
ほんとうに素敵な時間でした。
ピアノもヴァイオリンも間近で聞けて迫力と音色、気持ちが体にしみました。
あの距離で聞かせて頂くのは初めてで、ピアノのタッチ、ヴァイオリンの指先まで見えて迫力を感じて観入ってしまいました。音に魅了され楽しめる事が出来、敷居が高かった分野でしたが、アッと言う間の時間で充実した時を過ごさせて頂きました！
今日は最前列で素晴らしい演奏を聴かせていただきありがとうございました☺️
また黒川さんのヴァイオリンを弾いている姿が床に映り、その影からヴァイオリンの音色が聴こえてきそうで、影を見ているのも楽しかったです。これは最前列に座った人だけの特権ですね！
